ロックビーンズ遠征 2022.9.10 〜愛が篭った邪王炎殺黒龍波をくらう〜

前回の記事で宣言した通り、ロックビーンズに遠征に行ってきた。

メンバーは基礎練パイセンKeyさん、部活道を極める会のなぜか会長改めRysaさん、
基礎練メンバーのTKMさん、そこに私の4人。
TKMさんが平日休みでわざわざ有給を取って我々に合わせてくれた。感謝。
翌日仕事もあるので、14時〜19時で登りに行く計画。

結果として、各々満足するまで登った。
TKMさんが「20時まで延長してもいいですか!?」と一言。
登っていたら楽しくなってしまったらしく、もっと登りたくなったよう。
最後は手が真っ赤になり、グラニットでも登らないような量を登り、かなり満足されていたので、よかった。
Rysa氏も「楽しかった!」と嬉しそうに言っていて、ここに一緒に来れてよかったなと思った。

<当日の細かいこと>
まずは腹ごしらえで、Rysa氏が事前に探してくれた八王子インター降りて10分くらいにある南インドカレー屋に。
めちゃくちゃゲロうま。
「俺が欲しかったカレーはこれだったのか…!!!」
と、今まで食べたかったのが南インドカレーだったことを知る(←遅いわ)
店主の推しがすごいが、そういえば姉が通っている絵画の先生がインドの方で、こんな感じの人だったなとすごく親近感が湧いた。
そしてなぜかインドなのに某チキンの親父がこちらを見てくるというギャップぷり。
また遠征の時はここで腹ごしらえしよう。
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今回色々聞くつもりでいたけれど、ロックビーンズは大盛況。
ベーシックトレーニングを受けにきた人、大阪、新潟からソロで遠征に来た方、
常連の皆さん、さらに突然現れる日本代表!!!
前に行った時よりも観察、アドバイスする人が多すぎて室岡先生は忙しそうだった。

そんな中でも空いた隙間を縫って、わざわざ我々にヒアリングしたり、「こここうして!」と小出しでアドバイスしてはまた別のお客さんのところへ足早に戻っていくという繰り返し。

せっかく来たので、みんなで比較動画を撮ろうと話して比較してみた。
前半は一手ごとに止めて、後半は通常スピードで流してます。
(※TKMさんの登りに関しては掲載しないよう本人からお願いされたため掲載していません。)
比較してみると見事に登りの中での動きが共通している。
細かく見ると違う部分、気になる箇所はあるものの、大きな分類で見るとほぼ一致する。
特に体のサイズ感がKeyさんと私は近いということもあり、動きの動作がピッタリ一致する箇所が何度もある。



過去の記事でもグラニットの課題で比較を実施したが、あれから比べて共通する度合いが上がっていることを認識した。さらに今回の場合は、それぞれのオンサイト登攀時の動画での比較となる。
初めての課題で、初めての登りで、ここまで共通しているとは自分で思ってもなかった。
今回、この比較でこれまでずっと行ってきた練習がしっかり実になって、基礎が身体に定着しているんだなとしっかりと認識できた。

この日もやはり疲れが残っていて、すぐにヨレた。
楽しみで寝不足だったのもあるし、残業疲れもあるが、登っていて思ったのはグラニットの5級と比べると体にかかる負荷が結構違った。
5級を1周するだけでヒーヒーだった。特に下半身の疲れ方が違った。
気のせいかと思ったが、Rysa氏も「下半身がきっつい!!!」と言っていたので気のせいではなかったのだろう。(Rysa氏とKey氏は前日恵那に行っているが)

ヨレた後は、2級のジャミングできる課題をリピートした。
ここのジャミングの部分は色々な登り方が存在するので、色々と楽しめる。


その後はツイッターでちょくちょくやり取りしていたロックビーンズの常連の10さんが
「せっかくなんでセッションしましょう!」と言ってくださり、初段の課題にトライするという状況になった。もちろん登れなかった。

肝心の聞きたかったことに関して、室岡先生がそばに来てくれた時に相談でもしようかなと思ったが、
ウォームアップ完了後にまず開口一番に「オーバートレーニングだ」と伝えられた。
で、「トレーニングをしっかりした分きちんとレストの期間を作って休んだ方がいい。なんなら2週間くらいクライミングから離れてもいいし、無理ならジムにいる時間を減らしたりすればいい」と伝えられた。

しばらく登って少し話せる余裕があった時に、相談すると
「もう外にどんどん行って、成果を出そう!どんどんトライして、ボコボコ落ちて、この一手が止まればのぼれるのに!っていうトライを沢山して!」と叱咤激励を受けた。

基礎練のやりすぎ、執着しすぎで怒られた生徒は全国的に見ても珍しい(やりすぎで怒られて人がいるかどうか不明)と思うが、そのうちの1人になった。
真剣にそうやって説教してもらえたことはすごく嬉しかった。
日頃から連絡をとって相談させてもらっていたこともあるが、ずっと僕の経過を気にして、考えて、見てくれていたということだ。それほど光栄なことはない。

みんなで13cくらいある長ものを触ることになったが、その際に後ろから
「本当に登りが強くなった。」と室岡先生がボソッと言ってくれた。

この一連の出来事で、「外で挑戦するスタートに立った」という実感を持つこと、認識することができた。

補足になるが、読者の方もずっと疑問に思っていたはずだと思う
「なぜ、この人はいつまで経っても難しいものに挑戦しないのか?外に行かないのか?」と

自分の性格上、1つのことにハマるとそれしかしなくなる傾向があり、基礎練にのめり込みやすいというのもあるが、ここまで頑なに人から「外岩で挑戦しようよ」、「もうあの課題絶対登れるよ」等の誘いを断り、先延ばしにし、1年3ヶ月以上も基礎練しかほぼしない状況であったのは、意図的に自分でそうしていたのがある。

「まだ早い、基礎ができてない」
そう感じ、思い、頑なに挑戦することを拒んだ結果である。
ただこの頭カチコチの状態も、自分の計画ではまずは一年と決めていた。
そこで足りないと感じた場合、不満があれば勝手に延長するだろうと考えたからだ。
予想は大体当たっていて、一年続けてきたら徐々に飽きてきた感もあり、メリハリがない、新しいことに挑戦してみようという気持ちが芽生えていたのが実際のところだ。
基礎練の先輩2人にももちろん「外で登れる!」と言われたし、グラニットオーナーのトヨバさんにも相談すると「そろそろ成果を出しに行ってきて」と言っていただいていた。
それでもなぜか踏ん切りがつかず、悩んだ。

そしてこの基礎練縛りみたいな殻を破るための最後の一撃が室岡先生から直々にいただいた
「外で勝負してこい、成果を出してこい」つまり「これだけ練習したんだから、試合して勝ってこい!」という叱咤激励だった。

気温がもう少し落ち、天候も安定してくるであろう10月から、スポートルートへの本格復帰をする。
並行してボルダーも行う。
クラックもやりたいし、マルチもとやりたいことは盛り沢山だが、スポートに挑戦したいという欲がここまで高まってきているのは久しぶりなので、ぼちぼちやっていこうと思う。

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みんなで最後にお決まりのポーズでパシャリ。
岐阜・愛知の基礎練メンバーで遠征できて嬉しかった。
またみんなで行きましょう!
ご一緒した皆さん、常連さん、他県遠征の皆さん、日本代表の方、そして室岡先生、
ありがとうございました!