2021.6.13 名張 屏風岩

瑞浪でクラック5.10台を登れていないのに、名張に通うのは早すぎると書いたばかりなのに、また名張に行ってしまった。

瑞浪の予定をしていたが、また一人でフィックスで登る羽目になるのが確定していたところ、鳳来強強クライマーの脇さん、瑞牆通いの伊藤さん達が名張に行くというので、混ぜてもらった。

前回屏風岩に行った際に触れなかったマシュマロマン、ブロードバンドも気になっていたので、ちょうどよかったかもしれない。

現地集合で8時半前にとりつきに到着。

インスタクライミングカテゴリー各界で有名人のリサさんとも初めてお会いし、軽く挨拶したところで登攀開始。

まずはアップでクラックベイベー。

リサさんはこの日クラック初リード。

5.12中〜後半台を触る人にクラック連れていくと、大体トップロープですんなり登れる上、リードトライするのも早い。

一通りアップが済むとそれぞれお目当てのルートへ。

脇さんと激ツヨアルパインクライマーと名高い近藤さんはパンドラを、僕はとりあえずマシュマロマン。

マシュマロマンは終始日が当たっており、暑そうでトライは後にすることにし、パンドラを登るのを終始見学。

脇さんが無事にRPして凱旋下降。近藤さんはいい感じにプレッシャーを与えられその後2便目で無事RP

驚いたのはリサさんである。

トップロープで難なくノーテンで登り、その後パンドラをリードトライした。その上0.2と0.3で普通にフォールを決め込み、特に怖がる様子も無かった。

やはり登れる人はメンタルが強い。ボルトルートというかリードジムで落ちるのさえ怖がるミジンコの僕には到底真似は出来ない。

この間、僕はエリアの端から端までを行ったり来たり。ベース地をブロック崩しのある辺りとしたため、ご飯を食べに帰ったりしたので何往復もしてそれだけで疲れた。

今日も屏風岩は満員御礼である。

雲もいい感じに出て、日陰になったのでマシュマロマンをトライ。

核心の始まり辺りで体の向きが悪くカムを掴んだ。

その後もテンテンでトップアウト。

強強ズに3番3セット、4番2セットあれば十分と説得されたが、自分は普通に3番5個、4番3個くらい欲しいと思った。

スライドで対応出来るかもしれないが、フォール後が不安、スライドさせる余裕が無い、回収しながら登った、ということを考えるとそれくらい普通に必要だった。

メンタル的にも安心出来ず突っ込めなかった。

ミキペディアに

ヨセミテMoby Dickよりも辛い」と書かれており、かなり不安だったが、Moby Dickを触ったことのある自分にとっては、Moby Dick よりも優しいと感じた。

なぜならマシュマロマンはトップアウト出来たからだ。

対してMoby Dickは出だしフィンガーが出来ずエイトしなければ登れなかった上に、上部のフィスト幅が全くかからないサイズになり、トップアウト出来なかった。

初めて名張に来た際に、当時山岳会の先輩の Suzuさんがナバラーの方々に私の手の大きさを外人サイズと言って確認させたことがあり、あれよあれよと人が集まり、私のサイズに感動しておられた。

その際におそらくOGTさんだったと思うが、「これはマシュマロマンやらなあかんな!」と言っていて、それが何年経ってもしっかり覚えていたのでマシュマロマンにトライするきっかけになった。

また同時に様々な人が、君の体格と手のサイズはワイド向き、ワイドの為に産まれてきたようなもんと言ってくださったのを覚えている。

フィスト時のカム決めにはまだすっぽ抜けるかもしれないという感覚が強い為、そこを練習する必要がある。

あとは体力と感じた。そこさえクリア出来ればRP出来そうだった。

残りはトップロープで色々触るかと思ったが、トレーニングとしてクラックベイベーを左のクラック限定で登ったり、プロテクションを丁寧に取るのに焦点を当てて登ったりした。

そしてまさかの疲れているところでミニラにトライした。

前回屏風に来た際に初触りトップロープでノーテン、その後の初リードトライでヘルメット核心で疲れ切ってテンションという失態をかましたルート。

この日はヘルメットを途中で外して登ったのと、やはり前回触ってルートの対処方がなんとなくわかっていた為、かなりすんなり登れてしまった。

が、辛いものは辛くて、マントル返す際に無呼吸運動で息が辛く思わず叫んでしまった。

次回は叫びなしで登らなければならない。

ワイドのRPは初めてだったので、これは嬉しい収穫であった。

同時に向かい側でサーフライダーを近藤さんが一撃していた。

最後に締めでクラックベイベーを登り、帰路に着いた。

次なる目標に向かい、クラック集中期間はまだまだ続く