部活道 基礎練開始〜半年の記録(長いです。)

2021年12月19日を迎え、グラニットで部活道を初めて受講し、基礎練を初めて半年が経過した。
ちょうどいい節目なので、基礎練を初めてどの様に変わっていったのかを記録したいと思う。

この半年間、高グレード(所謂限界グレード)を触ることは一切なく、とにかく低グレードで胸郭運動に重きを置いて練習をしてきた。
ジムも基本的にはグラニットのみと制限し、週末は外リードに行っても基本はクラックのみ。
リードジムに行くことはあったが、Ko-wallで低グレードを基礎練を意識して登ったり、クラックしたり。
途中、基礎練が嫌になったりするときは流行系のバシバシ、ぴょんぴょんがあるジム、とにかく握れ!的なジムに行ったりして気分転換。ただやっぱり気まぐれ人間なので途中20日くらいジムに行かなかった時期が発生した。(名張には行っていた)
半年の最初と最後の違いがよくわかる様に、両者の動画については大きく掲載することにする。


改めて筆者スペック(リードグレードは割愛、身体的な特徴等を羅列する)
ライミング歴: ほぼ7年くらい(2015年1月〜)
身長:177.5cm、 体重: 78kgくらい(だいたい  76~78キロを行ったり来たり)
足の大きさ:  28cm (US10、EUR43がだいたいジャストサイズ)
ジム最高グレード:ジムによってだが最高2級、ムンボード2016が6C、最近は3級が限界
外:2級(お買い得をカウントすると1級)
指の変形:有り(第二関節が膨れ上がっている。握ると曲がりきらない指あり)
体の痛み:鎖骨周りの筋肉群が慢性的に痛む。鍼治療を受け緩和させていた。
運動神経:よくない。キャッチボールができない。、スポーツ経験:剣道、
筋トレ経験:ウェイトトレーニング(最高記録ベンチ:115kg, スクワット:105kg, デッドリフト:140kg)

<部活道 受講前(元々の登り方)>
もともとどんな登りだったかを比較の為に載せる。
1つは  2021年5月7日、もう1つは6月9日のものである。




部活道を受ける前の登り方をお分りいただけただろうか?
すでに部活道を受けていたり、崩れの概念等を知っているセンスのいい方は簡単にダメ出しができるでしょう。
ちなみにジムはどちらも別の場所だが、設定グレードはどちらも3級だったはず。

<基礎練開始初期>
6月19日に部活動受講後、グラニットで基礎練の登りこみを開始した1日目の動画がこちら。

20回ほど登り込んで修正した後


2ステップを試した登り


この課題はグラニットでは5級くらいの設定で、グラニットで初めてクライミングを始める初心者にとっての登竜門的な課題となっており、まずはこれからという課題だそう。
この課題、この壁に3年間くらいずっと鎮座しているらしい。
ぎこちなさはあるものの、そこそこ基礎を意識している様に登れている感じには見える。

この日は課題を絞ってとにかくなんども登ることを実施した。
最後に背伸びして自分の意思で体の動きをコントロールできるかできないかのギリギリの課題を登った。意識しようという気はあるが、長年の癖は抜けない。


6月30日にはルーフに手を出し始める。
ここでも長年の癖が出ている。おそらく手を伸ばせば大方届いてしまうから楽をして登り続けていたからだろう。体幹が使えておらず、常に腰が落ちている、ルーフでの足遣いができてない。
足が切れる、一手出すごとにブレる=崩れる。
この日、やっぱりルーフ、強傾斜が下手くそということを再認識、その理由が大方これじゃないかという結論を導き出すことができた。


この後から動画の記録はフォームの確認をするためだけに撮影していただけのため、保存はしていない。
この時期の練習としては平日に1回、土日どちらかに1回行ければ行くという感じでグラニットに通った。
基本的には1人で「釈然としない…!!」と思いながら登るスタイルだが、だいたい困った頃になると、トヨバさん(グラニットのオーナーさんです。)が助言をしに来てくれ、時には業務の合間を縫って付きっきりで一緒になって登って教えてくれたり、ジム以外でもできる色々な練習方法を教えてもらった。
有難いことに、トヨバさん付きっきりレッスンは大体2ヶ月くらい、結構な頻度でやってもらっていたと思う。
そこに部活道のスーパーサイヤパイセンからのアドバイスがあり、相乗効果で、感覚が芽生えるスピードは心配していたよりも早かった様に思う。
最初いきなり感じた違いは、これまで登り終わった翌日に来る変な痛みや負担が減ったことだった。

7月中頃くらいから、胸郭運動等の感覚がはっきりわかる様になり始め、挑戦で触るグレードも一段階上がった。また身体的特徴として、肩甲骨周りの筋肉の盛り上がり、前鋸筋の周囲の筋肉のつき方が若干変わった感覚があった。(個人レベルで)
また、気分転換で行った馴染みのあるジムで、「課題が崩してくる」、「気持ち悪い」という感覚が思いっきりわかる様になっていて、実際変な動きをさせられたため、翌日膝が若干痛くなった。

8月になると胸郭運動の感覚がかなり強くなり、自分の意思でしっかりコントロールして動作を繰り出すことができる様になり始めた。
左のオレンジが4級くらいで、右のベージュが5級くらいだったかと思う。

 

基礎練の動きを自分の制御下で行えるグレードが最初は10級〜8級が限界だったのが、6級で問題なく行える様になり、挑戦するグレードも5級、4級と上がっていった。

<基礎練開始から3ヶ月後>
9月になると、基礎練の反復練習課題の中に、Shojin Holdsを使った4、5級の課題の比率が一気に上がったことを覚えている。
言い方を変えると Shojin Holdsを扱うための「型」、「基礎の動き」が身につき初め、やっと反復練習の中に組み込んでいける段階になったと言えようか。
この頃になってようやくぼんやりとしていたShojin Holdsに対する「なんかいいよね、Shojin Holds!」が、「めっちゃいいやん…!!! Shojin Holds。特にこの感覚が」みたいな、グルメ志向になったのも覚えている。
トヨバさんには「ついにこのホールドの味をしめるようになった」と笑われたwww
毎回グラニットの壁の端から端までをかたっぱしから登りこむのだが、端から端まで行くのに、かなり時間がかかるくらい、触れる課題が増えた。そして相変わらずルーフで振られまくるという事実。


この後、停滞期に入る。大体20日くらい基礎練をサボッた。が週末は大体岩場にいた。
一週間、週末の疲れが抜けず家でダラダラ過ごす日々が続いた。
その後いい気分転換になったのか、10月にまたグラニットに通い始める。
身体を休められたいいきっかけだったのか、胸郭運動がしっかり身についていることを実感した。
昔の登り方で登ろうとしても、もうその登り方ができなくなっていることに気づいた。
10月は火曜日と木曜日、各2時間登る様にして、土日どちらか来れれば、週3になることが発生した。

11月になると、部活道がグラニットで開催されることが決定していたので、ひたすら反復で登りこみを繰り返した。2回目の部活道で相談したい内容を考えたり、色々と改善したい点を気にしながら登り込んだ。
11月の部活道の感想はすでに過去に投稿した通り。

受講後、週3で登りこむことを決意し、グラニットの月パス会員となった。
大きな変化としては、基礎練課題(赤いホールドの課題)で3級を登れたことと、反復メニューの中に追加されていったことだ。ただし、現時点でなぜか再登ことができなくなっている。意味不明な点ではある。
12月中旬までの1ヶ月間、基本週3、たまに週4でグラニットに行った。
壁を登るだけでなく、地上でやるトレーニングをやる日があったり、部活道に誘ったクライミング歴が浅い仲間にわかる範囲で教えたりと色々やっていた。

<基礎練開始から半年後>
最終的にこれを書いている12/21時点の登りを載せておく。
1つはルーフ簡単なもの、もう1つは、この投稿の初めに出した、登竜門的一本。




改めて動画で見ると、胸郭運動をしっかり使い登ることが意識づけできている。
が、たかが半年なので登りのクオリティとしては高くはない。
悪い方向には行っていないはずなので、とにかく継続していく。

もう1つ最後に、比較として写真を載せる。

2021年6月20日              2021年11月13日
著者左から4番目、室岡さん斜め後ろ     筆者右から3番目
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基礎練の全てがこの姿勢に詰め込まれているということに最近ふと気づいた。
基礎練内容を理解し、身につけられているのかの1つのバロメーターにもなるのではないかと思う。

部活道に参加したという記述は見るが、その後の経過としてどの様になっていったのかを記録している人は少ない。今回、部活道を受講してからどの様に変化が現れていくのかを動画と共に記載することで、部活道が気になっている人にとって少しでも役に立つ情報になれば幸いです。
他にも記載したいことはありますが、長くなってしまうのでこのへんにしようと思います。