2022.5.6 高木山 美濃加茂の岩場

もう2週間近く前の話だが、

ついこの間、やっと高木山の岩場(通称:美濃加茂の岩場)に行ってきたので、記録しておくことにした。
まず、今回色々思うことを書いたが、クライミング行為自体が自己責任だからと一言で片付けられる内容であるが、今後高木山の岩場を利用する方にとって有益な情報、事故の未然防止に繋がればと思う。 
ルートに関しても記載したが、オンサイトしたい方、不要と思う方は無視してもらえればと思います。

先に注意事項を供述しておく
この岩場に関しては地権者の許可を得て開拓等をしているわけではないらしい。 
その上岩は脆く、安定しているだろうと思っていても不意に欠けたり、くずれたりする可能性を孕んでいる。 
行くのであればしっかり安全管理ができ、支点の良し悪し、ナチュラルプロテクションの技術、支点構築の技術がしっかりある人と行った方が良い。 
初級、中級向けゲレンデだからといって安易に取り付くと重大事故に繋がるため、節度ある行動をすることが求められます。

ここから記録本編開始
2年くらい前にSNSだかでたまたまこの岩場の存在を知り、検索をかけるとがおろ亭さんのブログに辿り着き、情報を知る。
ずっと気になっていて行きたくても中々行く機会とメンパーに恵まれず、あれからかなり時間が経ってしまっていた。 
行くメンバーがいないというのは、この岩場はグレード的に見てしまうと初、中級者向けの岩場とされている為、そんなグレードに興味がない、
登る必要がないという人しか周りにいない、いても予定がずっと案内という悪循環が続いていた為だ。 


前置きが長くなったが、最近基礎が定着し始め、リードも基礎練で行っていき、実際の外リードにも展開し始める必要性が出てきたので、そろそろ簡単なルートでリハビリを行いたいと思い始めていた。 
そんな所、今年頭に受傷し、捻挫から復帰し始めた波乗りITOさん(ミウラITO→キメラITOへ)が、瑞浪かフェイスのある所がいいという事で、高木山がちょうどいいかもしれないと思い、提案し実行。 
 駐車等の位置、トポ情報に関しては先述したがおろ亭さんのブログを参考頂きたい。 

当日は、9時くらいに集合。 
最寄りのインターを降りて走っていると、フクベの帰りに車のパワーウィンドウが開きっぱなしになり、途中ピットインしたファミマがあって、岩場はそこから見えていた笑
人間焦っているとあんまり周りの景色が見えていないものだな。 

 無事に駐車スペースに入り、装備を色々思案する。 
今回はNPルート、30mを越えるルートもやりたいと思ったので、ほぼ小川山に行く装備に近い内容となった。 

<装備内容>
・ヘルメット (これはこの岩場は必須)
・シングルロープ 80m
・ヌンチャク 10本くらい(15cmと17cm) 
アルパインヌンチャク 3本
・カム
 X4:0.1,0.2×1
 C4: 0.3-0.75×1、#1-4×2、#5×1
 メトリウスマスターカム:#1~3
・支点構築用のスリング、安環付きビナ、普通のビナ等 

<岩場に対しての総括>
 簡単で長いルートもあり、内容もフェイスだけじゃなく、薄かぶり、カチカチ、がっしり持てる系、クラックと色々と遊び尽くせる。しかし、ルートによってはプロテクションが取りづらかったり、ランナウトする。
普通にスポートルートの岩場みたいな感覚で行くと普通に死ねる。危険。
装備も心持ちもアルパインライミングに行く感じでいるべき。
山屋のための岩場だなという感想。

1ピン目がやたらめったら遠く、グラウンドを通り過ぎてマイナスグラウンドフォール(取り付いた高さを0mとして、それよりも下に落ちること)する箇所があり、自信があろうがなかろうがプリクリした方が良い箇所が散見された。 
1ピン目を取ったからといっても安心出来ず、2ピン、3ピンも遠かったりするので、10台グレートと言えど、岩の状態も相まって、確実に全てのムーブをスタティックで行い登り切れる実力がないと怖いと感じた。

グレードに関しては0.5〜1グレード位辛め(ルートによる)に感じた。初見で登るとそう感じたが、やりこむと多分妥当に感じるのだろう。まぁ実力あるクライマーじゃないので、当てにならんと思いますが、知らんけど。


<登ったルートと感想> 
登った順に記載していこうと思う。
基本的にグレードの基準はリードジムのグレードの体感と比較して記載するが、あまりあてにはならんだろう。 

①リハビリルート1 5.5 (25m) OS
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チャートなので、崩れてぼろぼろ、あんまりガバもないのかと思ったら結構普通にいい感じのガバが揃っていて、グイグイ高度上げれる系。 下部が苔苔なので最初怖い。
上の部分に関しては5.5ではないと思う。普通に5.7か5.8付けとけば良くないか?と思った。
使ったギアは写真の通り(マイクロカムから上に向かって使用順)。 
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②リハビリルート2 5.6~5.7 NP (20m) OS
写真撮り忘れたが、体感グレード的にはリハビリルートとおんなじくらいか5.9くらいにしといても良いんじゃないか?と感じた。内容的にリハビリルートの斜度を90度に近づけた感じ。

③森のちから 5.9 (20m) FL
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ITOさんがオンサイトしたので私はフラッシュ。 写真は登るITOさん。
楽しめるルートだが、途中浮石があったりするので注意。

10aくらいでいいんじゃね?

 リングボルトがありそこは別ルートと記載されているが、すぐ上にハンガーがある。違う場所?よぅわからん。

長良川鉄道 5.6 NP (25m) OS ☠️
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カムをきちんと使いこなせる人が登るべきルート。

練習に最適とあるが、チャートの性質を考えた場合クラックがあってもカムを決めても信用できる箇所であるのかどうかを見極める必要性がある。

また箇所によってはランナウトする。

このルート内でおおよそ5メートル、7メートルのランナウトをすることになった。

自分もまだまだカム決めの技術が足りないのもあるが、ナッツが有効になる箇所もあったかもしれない。

そもそもナッツを取り付きまで持ってきていないかったので試していない。

ちゃんと気をつけないと下手すると重大事故の可能性を含んでいるルート。

とりあえず気持ちのいいクライミングではなかった。

写真は使用したギア(0.5から上に向かって使用順)。
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⑤ハッピークラック 5.7NP (15m) OS
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ガバもあるだろうし、そんなに大したことないだろうと思って取り付いたら、出だしで結構悪くて、若干苦労した。そのあとは快適ハンド、フィスト、フェイス登りへと移行していく。
内容は普通に楽しいクラックでした。瑞浪の同名ルートと違いちゃんと挟まれる幸せを教えてくれ、幸せになれます。
体感5.8つけといてもいいじゃねと思ったが、クラックのグレードは基本低グレード付いてても難し目のものが多い気がするので、こんなもんでいいのかも。
ちなみに終了点は結び替えなので、注意。
写真は使用したギア(上から下にに向かって使用順)。
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⑥夏休み 5.10b (13m) TO
嫌いなカチ系。これ本当に10b?このルートがある面は結構細かく崩れた跡が見て取れる。
グレードに影響する欠けもあるっぽい。普通にピン間遠いと感じた。落ちたら嫌なので、突っ込むことはせず、テンションかけてTO。

⑦ナイフブレード 5.10a (30m) OS
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写真は登るITO氏。
勝手にここの岩場の看板ルートだと思っている。だって長いし、ちょうどいいグレードだから。
が、1ピン目がやたらに遠い。177cn、縦リーチ230センチくらいある私が3手くらい上に進んで1ピン目に届くくらいだったはず。
1ピン目の前に0.3くらいのカムを決めたが、決めている時間に腕が張ってくるので、登れる人は登ってしまった方が安全な気もした。
下部の乗っ越しと上部のフェース面を合わせて10aとしたっぽいが、10bくらいと感じた。途中ロープドラッグで落石を誘発させるリスクがあるので注意。
余談だが、80mロープでロワーダウン完了後はこんな感じ。70mでもいけると思う。
60mだとちょっと不安かも?
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ブルース・ブラザース弟 5.10a (7mくらい) TR
10aにしては悪い。これも10bくらいで良くね?と思った。一手ものといえば一手もの。
またピンが遠い。マイナスグラウンド課題

ブルース・ブラザース兄 5.10bc (7mくらい) TR
兄が右側、弟が左側にあり、終了点が一緒。
こっちはカチ系だけど、10cでよくね?カチ痛い。嫌い。

早計大体160mくらい?
まだ看板課題と思われる課題もやっていないし、全ルート触れていないので、また行きたいと思う。
色々気になるところはあって、不安な気持ちは拭えないが、私の様に低グレードでぐいぐい登れるルートをたくさんやりたいとか10台でたくさん遊びたいなど、その願いを叶えてくれる大変貴重な岩場だ。
今後も気をつけながら利用させていただきたいなと思う。

2022.5.1 Rock Beans遠征、基礎練10ヶ月目の記録

ひとつ前の記事で書いた通り、基礎練を行う中でさまざまな出来事があった。
一方で身体の変化、改善策など、色々と考えを巡らせた中で、結局結論として出たのは、
「室岡さんに登りをみてもらおう」
のひとつだった。
タイミング的にも基礎練を初めてあと数ヶ月で1年を迎えることもあるし、節目としてはちょうどいいのかもと思った。
実際のところ、Shojin赤ホールドを使用した課題の誘惑に負けて、行ったというのもある。
小川山に遠征行くし、関東方面に車を走らせるなら、行かない手はないだろうということで、遠征することにした。


10ヶ月を迎え、個人的にさまざまな気づきと感覚を一度室岡さんに伝え、アドバイスをもらうことにした。
大きくまとめると以下の7項目だが、⑤については相談するのを忘れてしまった。
①基礎練を始めて、感覚としてやっとスタート地点に立ち始めた気がする。
②痛めた右の肩甲骨の動きが悪い。何か良い運動はないものか?
③上記の理由もあるが、絞った際に右の広背筋にあまり入っていかない。
④右手の薬指の第三関節が左と比べて、曲げ始められるポイントが違う。中指が曲がり始めて始めて曲げられる=つまむことになる。
⑤カチ持ちができない。
⑥体で保持るという力が上がった(体幹が強くなった?)
⑦足が前よりもちょっとだけ使える様になった。足強くなってる?

新東名を走り、パワーウィンドウが故障し隙間風が入ってヒューヒューいうノイズと、渋滞に我慢しながら約4時間半の運転の後、16時ごろ基礎練総本山、
もとい、サンクチュアリ・ロックビーンズへ入店。

いつも通りの地上でのウォームアップを行い、軽く壁でウォームアップ。
その後、「ガチむりんさーん、ガチむりんさーん」と大きな声で室岡先生から招集がかかる。
新しい下半身の使い方を教えて貰い、登り続ける。
しばらくするとまたお呼びがかかった。
室岡さんからは、まず一言。「いいね!」を受け、
衝撃的な一言
「今の段階的には、基礎練の初級は卒業!!」

えっ!!?嘘でしょ?まだダメでしょ!?とすぐに思ってしまったが、室岡さん曰く
「これまでやってきた練習は大体6級くらいのことをひたすらやってきた感じで、今までやってきたことを再度やり直している感じ」だそう。
背中の姿勢に関しては問題なく、自分で定着させた「構え」をいかに脱力した状態でできるかが今後の課題になってくるとのこと。
つまり、冒頭で記載した①の感覚はあながち間違いではなかったということになる。
その後は、思い描いた登りになる様に登り込みしつつ、気になることを室岡さんに聞いて言った。

②、③に関しては、腕を後ろに持っていく際に、肩甲骨をうまく使って連動できておらず、腕が反転するポイントで反転できていないそう。修正するために運動方法を教えてもらった。
④に関しても、つまむ動作の原因になり得るとのことで、痛い箇所も推測通りで、こちらも予防になる改善運動を教えてもらった。
⑥、⑦に関しては、登っている動作を見て力がついていることがわかり、特に足については安定してきているとのこと。スクワットは無論継続。
理想としてはウォームアップで100回は当たり前、余裕で200回やって涼しい顔をできるくらいの体力は欲しいとのこと。

現時点では懸垂をする必要性はないが、いずれ懸垂100回くらいは余裕でできる様になるタイミングがやってくるらしい。現時点では6〜10回が限界でも良いそう。
で、またグラニットで5月末に部活道を受講するので、確認できなかったことを再度確認しようと思う。

要約すると、大体自分の考えたこと、感覚はやっぱり大体合っていた。
それは以前にも室岡さんには言われていたので、その通りだなと。

どうでもいい記録ですが、ロックビーンズにあるジャミングができる課題、
これをハンドジャム片手でぶら下がった人は未だに僕以外にはいないらしい。
結構できる人いると思うので、読者の方で興味ある方は是非ロックビーンズへトライしに行ってみてください。

以上、チラシの裏でした。

基礎練効果測定@恵那、ジムでの変化、フクベボルダーでの出来事(2022/4/10〜23位まで)

気づけばもうすく基礎練11ヶ月を迎えようとしている。
最近、基礎練中に肩周りを痛めて、しばらくできていなかった記事を書いた以降、
「あれ?なんか変わったな」と感覚で感じることが多くなり、外ボルダーで日頃やっている動きができているのかどうかを確認したくなった。

2022/4/10 恵那効果測定
そこで、恵那ボルダーでサーキットトレーニングも含め、昔登った課題を姿勢を意識して登ってみようと思い、やってみた。

結論から書いてしまうと、腰の位置、足の安定感と使い方が大きく変わっていることがわかった。
そして、昔時間をかけて登った2級を含めた、1つの岩に存在する3つの課題を、30分以内で再登することができてしまった。

その中で、2級と3級の課題で違いがある程度わかりやすかったため、比較動画を作成した。
大きくわかりやすいのは、遠い一手をとりに行く際、胸郭運動を意識して動作を行おうとしていることかと思います。




2022/4/19 グラニット Shojinholdsルーフ課題
次に起こった変化はジムでのことだった。
いつも必ずやるShojinholdsを使ったルーフの課題。これが突然足を残しながら登ることができた。
動きを見てもらってトヨバさんにアドバイスをもらったら足が残った。
登り終わったらトヨバさんがみていてくれてグータッチ。とにかく思い描いていた登り方で登れたのが嬉しくてしょうがなかった。
これも比較動画を作成した。
動作がわかりやすい様に、変化があると思った動作ごとに長めに止めてあります。
左はこの課題を触り始めて3回目くらい、右は始めて足が残って登れた2日後に再度登った際のものです。



基礎練のスーパーサイヤ先輩のOkeyさんから、「この課題は足を残して登れる。それができる様になったらめちゃくちゃ登れる様になってるはず!」と当初言われ、ずっと頑張ってきていた。
ある程度残して登れる様にはなったのだが、まだまだ修正する箇所があるため、やっとスタート地点に立てたくらいである。
余談だが、この日初めて赤テープが登れた。
下部はなるべく姿勢が崩されないことを意識して登る様にしたが、まだまだだ。


2022/4/23 フクベでの出来事
上記の2つの出来事が重なって起きたため、外岩ボルダーへのモチベーションが急に高まり、
初心者の頃お薦めされた思い出であり、憧れ、目標ラインのKIWAを登りたいと思い立った。
ちょうど週末のお誘いが部活道を極める会から来て、お願いした。
残念ながらKIWAはコンディションの関係で触ることができなかった。
その代わり、事前にOkeyさんから「ピッコロのぼれるんじゃないかな」と受けていたので、ピッコロをやってみることに。
何度かトライを重ねたが、自分のムーブが見つけれず、疲労して敗退。
だが、これは登れるなという確信を持って終わったため、近いうちに再トライしたい。

次は別のパイセンRysaさんと合流しようとプラプラして歩き回っていたら、目に入ったカワゴイ。
「これ、ガチむりん登れると思うよ、いや絶対登れる」と勧められやることに。

Okeyさんが昔これは一撃したとのことで、また今登ったらどうなるか登っていたが、
とにかく登りが安定し過ぎていて、綺麗だった。一緒にセッションしていた方からも驚きの声が上がっていた。

私はというと、最初はスタートさえできなかった。その後、徐々にできる様になり、
突然発射できるように、そして途中まで一気に登れてしまった。
びっくりし過ぎて次のことが考えられなくなったのと、普段やらないカチ持ちで保持ったため、痛くて諦めた。
ワンデイできると確信をもてたのでしつこくトライするも、指皮が内出血とすり減ってピンクになり、普段やらないカチ持ちで指に違和感がで始めたりしたので、終了となった。
こちらも近いうちに必ず完登したいと思う。

この日敗退はしたものの、両課題のグレードは1級であった。
これまでの自分であれば、1級に手を出しても核心部まで進むことは絶対になかったし、二手目が出せれるかどうかのレベルだったと思う。ここまで1級を打ち込み続けられる力もなかった。
部活道を受け、基礎練をする中で、身体の強さ、課題に対して体をどの様に動かすかの解析、分析、論理的思考力などが自然と鍛えられていたことを実感した。

そして、この最近の出来事のおかげで、さらにもっと基礎練にのめり込もうとモチベーションがアップし、グラニットでのイベント前に、室岡先生に会って確認してもらわなければならないと一層感じ、GWにロックビーンズへ行くことを決心した。
こちらの記事は別で投稿する予定です。(現時点でもう既に行ってきた後なので)

やっとクライミング初級者のスタート地点をすぎることができてきたのかもしれない。

基礎練で怪我(?)した話

しばらく何も記録することがなかったが、細々とクライミングは続けている。
さて、怪我というか身体を痛めた話を書くことにした。

<怪我の詳細>
部位:肩、上腕二頭筋の長頭、三角筋の一部
症状:腕が上がらない、痛い、日常生活に支障が出るレベル
痛くなった原因:多分絞りすぎと広背筋が使えてない事による

現時点では良くはなっているが、骨格でダラリーンとぶら下がると、肩の特定の部位が痛かったり、筋肉が固まってしまったせいか肩甲骨の動きが右側だけ悪かったりと、現在進行形で悪さをしている箇所もある。
一番辛かった時期に比べて、痛みはほぼなくなり、筋肉が固まってしまうと逆に痛くなったりするため、3月頭くらいから徐々にジムに行き始め、3月末にようやく週一ペースで行けるようになってきた。

2021年12月末にロックビーンズでプライベートレッスンを受けた際に、上腕二頭筋が張っていることを指摘されていた、また小胸筋の痛みがあることを相談していたが、症状がよくなることはなかった。
2022年1月中旬頃に、突然痛みが増し、腕を上げることができなくなった。
タイミングが良かったのかはわからないが、仕事の都合で2月は朝から深夜まで残業が続き、肉体的にはもちろん、精神的にもキツく、クライミングどころではなくなり、ほぼ強制レストへ。
ただ、思うように日常のふとした動作ができなかったり、寝ようとしても痛くて寝れなかったり、思うように身体を自分の意思でコントロールできず、そこからストレスが溜まりすぎて発狂しそうになったため、様子見と称し、ジムには二週間に一度のペースで行っていた。

色々調べてみると五十肩、野球肩に症状が近いようだった。
また、小学生のころから肩が弱いことを自負している。ボールを思いっきり投げると肩いたかったり、肩がゴリゴリ、ポキポキいう。なぜか左肩だけは鳴らないが。
生まれつきの肩の弱さと登り方を変えたことで、これまで使用することがなかった部位への負担、姿勢の悪さ・・・etcで肩にかかる疲労が最大限に蓄積され突然爆発して痛みとして出たのだと思う。

上腕三頭筋三角筋、大円筋が無駄に固まって動きが悪くなて激痛が起こっていたため、とりあえず行きつけの鍼灸院へ行き、施術をしてもらった。2月は2回施術してもらい、症状はかなり緩和された。
病院に行こうとしていたが、日を追うごとに症状は良くなり、結果的に行く必要がないレベルまで回復したため、現時点でも病院へは行っていない。その代わり、鍼灸院には行き続けている。

痛みが出た要因としては、絞って登るという練習を常にしていたため、上述した通り、疲労が蓄積したのと、広背筋をいつまで経っても効かせて登ることができない状態で登り続けており、小胸筋で引いて登っている状態となっていた。
そのため、現時点でも小胸筋の張りが減らず、痛みが発生している。

もう1つ、すごく細かい気づきだが、手の握りにも問題があるのではと考えている。
ハンドルを握っていた際に発見したのが、右と左の指の稼働域というか動き方が違う。
薬指の第一関節が曲がり、小指と一緒に力を込められる状態にするには、右の場合中指が折れ曲がり始めて始めて第一関節が曲がる。
言い換えると、この稼働範囲の関係で、右手のみ「つまむ」動作に近い動きと姿勢になっている。
で、そこに保持を補うために自然と勝手に変なところに力が入り、前腕の外側(?)の筋が筋肉痛になり、常に張っている状態が続いている。
最終的に、右腕全体の崩れにつながり、肩周りへの影響が発生しているのだと仮定し、結論づけた。

とりあえず痛みの発生原因の仮定と、それに対する対策、予防仮定作が出来上がったため、それを継続していこうと思う。
あとは、肩の痛みで動くことも嫌になり、ストレスフルな食っちゃ寝生活で体重も増え、不健康な生活だったので、それの改善と、痛みのせいでできなかったスクワットを実施中。

気のせいなと思うが、基礎練を始めてからどこかに行った指の力が、最近戻ってきたように思われる。良い姿勢で、指だけの力でぶら下がるのではなく、胸郭運動を意識した姿勢で受けるようになればかなりいい状態になるだろうと勝手に思っている。

外岩リードスポートルートに戻るにはまだまだ時間はかかると思うが、外岩ボルダーは生き抜き、トレーニングという感じでちょこちょこ再開をし始めた。
登れるはずのグレードが全く登れなかったり、セッションしても落とせる訳ではなく、精神的に良くなく、不完全燃焼になることがまだ多いため、グレード更新ということは考えずに、とりあえずプラプラして遊び続けようと思う。

2021.12.29 部活道 (5,6時間目)@Rock Beans

前回、基礎練開始して半年経過後の記録を動画と共に色々と記載したが、
改善点が浮き彫りとなりつつあること、自分の登りを一度しっかり観察してもらい、
具体的な改善策をもらうために、基礎練の総本山(もしくは聖地?)、
Rock Beansにプライベートレッスンを受講しにいってきた。
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今回も多くの発見と改善点が見つかった。
今回の座学、実技内容に関しては、Youtubeなどで公開されている情報ではない為、
詳しい内容については伏せる。公開可能なものとしては呼吸の話である。
なのでさらっと記録していこうと思う。

<レッスン内容について>
過去に4日間、グラニットで部活動を受けているため、
実際5、6時間目ということでカウントされた。
私が学習してきている内容については4時間分とプラスαとなっているらしい。

今回は1人で参加のため、室岡さんとマンツーマンである。
また講習の内容も私にいま必要な箇所に焦点を当てての内容となっているため、
2,4000円以上の価値のある講習内容であった。

<二日間の流れ>
12/28
佐藤祐介氏のワイド講習を受講することになっていたので、その講習が終わってから
Rock Beansへ前日入り、常設課題を一通り触ってみたり、現状について室岡さんに
再度確認したりするつもりで軽く入る予定とした。
実際は20時頃入店し、深夜0時まで滞在した。

低グレードのものを中心に触ったが、途中ほぼ登らず、姿勢の話、広背筋、
肩甲骨周りの筋群についての話となる。
前回お題として出されていた肩甲骨の動き、広背筋の動きに関しては、
前後運動での胸郭運動をしっかり練習してきているため、動かせているそうで、
「抜群にいい」とのこと。

対して、下半身に関しては、反り腰の影響で体の位置があるべきところに
無い状態になっているそうで、それも相まって下半身がうまく使えていない状態であるらしい。
この日はそこまでは登らず、スクワット、姿勢を直すための運動等について話した。
また、前回の部活動でも話に出た漏斗胸についても、可能性としてあるかもしれないため、
実際に見て確認してもらった。ここもやはり少なからず姿勢に影響しているらしく、
日頃のストレッチ等についても指導してもらった。

12/29
11時から4時間ほどのプライベートレッスンを受講し、その後がっつりこの日も0時まで滞在した。
1時間の座学の後、昼食、その後ウォームアップを始め、実際に登っていき、
その中での崩れている部分を発見し、どの様に修正していくべきかの指導を受けた。
部活道ツイッターにも記載されている通り、内容の1つとして、
大柄な私が狭い場所でどの様に動いたら良いか、その姿勢についてを教えてもらうことがあった。

で、その中で珍しい崩れ方をしていることが発覚し、
「崩れているのはどれか?」に掲載されることとなった。
余談であるが、崩れている姿勢をとっている際は大腿四頭筋がパンプして痛み、
写真を撮られる際にめちゃくちゃ我慢した。その後、「いたーーい!」と言って後ろに転がり落ちた。
実はそれくらい大きな違いが個人の中で感覚としてある。

<半年の経過しての気づきで確認した事項>
気になることについて都度室岡さんに確認をさせてもらった。
言われたのは「自分の気づきは、大方合っていることがほとんど」とのことだそう。

・下半身からの力の発生と伝達、連動ができていない。(下半身が弱いのでは?)
・ルーフで体がくの字になる。体幹が使えていない。(腹圧がかけれていない)
これは28日に事前に登りにいった際にすぐに発覚した。明らかに下半身が弱い。
というよりも、上半身の筋肉量に比べて下半身の筋肉量が少なかったり、
しっかり筋肉を使えていないとのこと。
とにかく内転筋、大臀筋、大腰筋を脳筋思考で鍛える。

・右手と左手で保持感覚が違う。特に右手の小指のしっくり感が薄い。
これは「崩れているのはどれか?」にも掲載されているものに関連する。

この問題に関して、最初、室岡さんに
「右と左で保持感が違い、小指から順番に閉じていく動作も右と左で違和感があるんです。
ちょっと見てもらってもいいですか?」と言って実演した。
何度か動作をした後、先生から出た言葉が「左腕の筋量が圧倒的すぎる。」だった笑
明らかに握った手のフォームが右と左で違ったそう。

室岡さんが、私がツイッターに上げている動画で再確認し、曰く
「左のホールディングが美しいくらい良すぎる。対して右は、めちゃくちゃ下手。
え?どうしてこうなってんの?笑」だそう。

キャンパスボードについている4ミリのカチで、手の姿勢を左右で確認すると、全く姿勢が異なっていた。
あまりにも右の下手さがあらわになるため、「これ違いすぎてやばくないですか?」
なんて話していると、ツイッターのネタに格上げ。

これはもう日頃から修正をかけるしか道はないので、地道にコツコツやっていく。

・右肩と右小胸筋の痛み
この痛みの要因は、上記の右手の姿勢の悪さが引き起こしたものだろうと、室岡さんと共に突き止めた。

・フィジカルに関して
  個人的には毎回フィジカルなんて無いだろうと思っていたというか、
有るという確証が全く持てず、ずっとそう思っていた。
周りの人に色々と言われた経緯を話すと、フィジカルは間違いなくあるという回答を頂いた。
そのフィジカルを生かせる様に今後していくために、コンディショニングという
カテゴリーで試行錯誤していく必要があるとのこと。

<総括>
ラニットで開催された部活道では、実技で登るのを見てもらえるが、
誰かが登って崩れが発生した際に、そこを取り上げて解説していくことが主となる為、
当たり前だが自身の登りだけを観察してもらい、指導をしてもらうことは難しい。
プライベートで受講すると終始自分の登りを確認してもらい、何が崩れており、その要因、
要因発生原因、修正方法までを知ることができた。
レッスン前日に行ったこともあり、内容に関しても前日話したことも盛り込んでカスタマイズし、
座学・実技を実施していただいた。
数年前に部活道を知り、すぐにプライベートレッスンを受けようと思ったが、
今のタイミングで受講したのがベストタイミングだったと思う。

また今後の目標として、このグレードを登りたいという話をすると、
「そのグレードだったら絶対登れる」、「最低このグレードまではいきましょう!」、
「強くなるよ、すぐだよ」
と激励の言葉をいただいた。根拠がない適当な発言ではなく、
実際にしっかりと私の登りを見て分析しての発言であるので、これは本当に励みになる言葉でした。

次はおそらくまた半年後に室岡先生に会うことになる為、それまでに今回の学んだ事項をしっかりと噛み砕いて身につけていきたい。
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部活道 基礎練開始〜半年の記録(長いです。)

2021年12月19日を迎え、グラニットで部活道を初めて受講し、基礎練を初めて半年が経過した。
ちょうどいい節目なので、基礎練を初めてどの様に変わっていったのかを記録したいと思う。

この半年間、高グレード(所謂限界グレード)を触ることは一切なく、とにかく低グレードで胸郭運動に重きを置いて練習をしてきた。
ジムも基本的にはグラニットのみと制限し、週末は外リードに行っても基本はクラックのみ。
リードジムに行くことはあったが、Ko-wallで低グレードを基礎練を意識して登ったり、クラックしたり。
途中、基礎練が嫌になったりするときは流行系のバシバシ、ぴょんぴょんがあるジム、とにかく握れ!的なジムに行ったりして気分転換。ただやっぱり気まぐれ人間なので途中20日くらいジムに行かなかった時期が発生した。(名張には行っていた)
半年の最初と最後の違いがよくわかる様に、両者の動画については大きく掲載することにする。


改めて筆者スペック(リードグレードは割愛、身体的な特徴等を羅列する)
ライミング歴: ほぼ7年くらい(2015年1月〜)
身長:177.5cm、 体重: 78kgくらい(だいたい  76~78キロを行ったり来たり)
足の大きさ:  28cm (US10、EUR43がだいたいジャストサイズ)
ジム最高グレード:ジムによってだが最高2級、ムンボード2016が6C、最近は3級が限界
外:2級(お買い得をカウントすると1級)
指の変形:有り(第二関節が膨れ上がっている。握ると曲がりきらない指あり)
体の痛み:鎖骨周りの筋肉群が慢性的に痛む。鍼治療を受け緩和させていた。
運動神経:よくない。キャッチボールができない。、スポーツ経験:剣道、
筋トレ経験:ウェイトトレーニング(最高記録ベンチ:115kg, スクワット:105kg, デッドリフト:140kg)

<部活道 受講前(元々の登り方)>
もともとどんな登りだったかを比較の為に載せる。
1つは  2021年5月7日、もう1つは6月9日のものである。




部活道を受ける前の登り方をお分りいただけただろうか?
すでに部活道を受けていたり、崩れの概念等を知っているセンスのいい方は簡単にダメ出しができるでしょう。
ちなみにジムはどちらも別の場所だが、設定グレードはどちらも3級だったはず。

<基礎練開始初期>
6月19日に部活動受講後、グラニットで基礎練の登りこみを開始した1日目の動画がこちら。

20回ほど登り込んで修正した後


2ステップを試した登り


この課題はグラニットでは5級くらいの設定で、グラニットで初めてクライミングを始める初心者にとっての登竜門的な課題となっており、まずはこれからという課題だそう。
この課題、この壁に3年間くらいずっと鎮座しているらしい。
ぎこちなさはあるものの、そこそこ基礎を意識している様に登れている感じには見える。

この日は課題を絞ってとにかくなんども登ることを実施した。
最後に背伸びして自分の意思で体の動きをコントロールできるかできないかのギリギリの課題を登った。意識しようという気はあるが、長年の癖は抜けない。


6月30日にはルーフに手を出し始める。
ここでも長年の癖が出ている。おそらく手を伸ばせば大方届いてしまうから楽をして登り続けていたからだろう。体幹が使えておらず、常に腰が落ちている、ルーフでの足遣いができてない。
足が切れる、一手出すごとにブレる=崩れる。
この日、やっぱりルーフ、強傾斜が下手くそということを再認識、その理由が大方これじゃないかという結論を導き出すことができた。


この後から動画の記録はフォームの確認をするためだけに撮影していただけのため、保存はしていない。
この時期の練習としては平日に1回、土日どちらかに1回行ければ行くという感じでグラニットに通った。
基本的には1人で「釈然としない…!!」と思いながら登るスタイルだが、だいたい困った頃になると、トヨバさん(グラニットのオーナーさんです。)が助言をしに来てくれ、時には業務の合間を縫って付きっきりで一緒になって登って教えてくれたり、ジム以外でもできる色々な練習方法を教えてもらった。
有難いことに、トヨバさん付きっきりレッスンは大体2ヶ月くらい、結構な頻度でやってもらっていたと思う。
そこに部活道のスーパーサイヤパイセンからのアドバイスがあり、相乗効果で、感覚が芽生えるスピードは心配していたよりも早かった様に思う。
最初いきなり感じた違いは、これまで登り終わった翌日に来る変な痛みや負担が減ったことだった。

7月中頃くらいから、胸郭運動等の感覚がはっきりわかる様になり始め、挑戦で触るグレードも一段階上がった。また身体的特徴として、肩甲骨周りの筋肉の盛り上がり、前鋸筋の周囲の筋肉のつき方が若干変わった感覚があった。(個人レベルで)
また、気分転換で行った馴染みのあるジムで、「課題が崩してくる」、「気持ち悪い」という感覚が思いっきりわかる様になっていて、実際変な動きをさせられたため、翌日膝が若干痛くなった。

8月になると胸郭運動の感覚がかなり強くなり、自分の意思でしっかりコントロールして動作を繰り出すことができる様になり始めた。
左のオレンジが4級くらいで、右のベージュが5級くらいだったかと思う。

 

基礎練の動きを自分の制御下で行えるグレードが最初は10級〜8級が限界だったのが、6級で問題なく行える様になり、挑戦するグレードも5級、4級と上がっていった。

<基礎練開始から3ヶ月後>
9月になると、基礎練の反復練習課題の中に、Shojin Holdsを使った4、5級の課題の比率が一気に上がったことを覚えている。
言い方を変えると Shojin Holdsを扱うための「型」、「基礎の動き」が身につき初め、やっと反復練習の中に組み込んでいける段階になったと言えようか。
この頃になってようやくぼんやりとしていたShojin Holdsに対する「なんかいいよね、Shojin Holds!」が、「めっちゃいいやん…!!! Shojin Holds。特にこの感覚が」みたいな、グルメ志向になったのも覚えている。
トヨバさんには「ついにこのホールドの味をしめるようになった」と笑われたwww
毎回グラニットの壁の端から端までをかたっぱしから登りこむのだが、端から端まで行くのに、かなり時間がかかるくらい、触れる課題が増えた。そして相変わらずルーフで振られまくるという事実。


この後、停滞期に入る。大体20日くらい基礎練をサボッた。が週末は大体岩場にいた。
一週間、週末の疲れが抜けず家でダラダラ過ごす日々が続いた。
その後いい気分転換になったのか、10月にまたグラニットに通い始める。
身体を休められたいいきっかけだったのか、胸郭運動がしっかり身についていることを実感した。
昔の登り方で登ろうとしても、もうその登り方ができなくなっていることに気づいた。
10月は火曜日と木曜日、各2時間登る様にして、土日どちらか来れれば、週3になることが発生した。

11月になると、部活道がグラニットで開催されることが決定していたので、ひたすら反復で登りこみを繰り返した。2回目の部活道で相談したい内容を考えたり、色々と改善したい点を気にしながら登り込んだ。
11月の部活道の感想はすでに過去に投稿した通り。

受講後、週3で登りこむことを決意し、グラニットの月パス会員となった。
大きな変化としては、基礎練課題(赤いホールドの課題)で3級を登れたことと、反復メニューの中に追加されていったことだ。ただし、現時点でなぜか再登ことができなくなっている。意味不明な点ではある。
12月中旬までの1ヶ月間、基本週3、たまに週4でグラニットに行った。
壁を登るだけでなく、地上でやるトレーニングをやる日があったり、部活道に誘ったクライミング歴が浅い仲間にわかる範囲で教えたりと色々やっていた。

<基礎練開始から半年後>
最終的にこれを書いている12/21時点の登りを載せておく。
1つはルーフ簡単なもの、もう1つは、この投稿の初めに出した、登竜門的一本。




改めて動画で見ると、胸郭運動をしっかり使い登ることが意識づけできている。
が、たかが半年なので登りのクオリティとしては高くはない。
悪い方向には行っていないはずなので、とにかく継続していく。

もう1つ最後に、比較として写真を載せる。

2021年6月20日              2021年11月13日
著者左から4番目、室岡さん斜め後ろ     筆者右から3番目
IMG_3234.jpg  IMG_2419.jpg

基礎練の全てがこの姿勢に詰め込まれているということに最近ふと気づいた。
基礎練内容を理解し、身につけられているのかの1つのバロメーターにもなるのではないかと思う。

部活道に参加したという記述は見るが、その後の経過としてどの様になっていったのかを記録している人は少ない。今回、部活道を受講してからどの様に変化が現れていくのかを動画と共に記載することで、部活道が気になっている人にとって少しでも役に立つ情報になれば幸いです。
他にも記載したいことはありますが、長くなってしまうのでこのへんにしようと思います。

2021/11/13-14 部活道@グラニット(参加2回目)の記録

11/13,14と部活道に今回も参加。
今回は2回目なので、前回と違い、現状把握のために参加。
日々の基礎練の実施状況が、良い方向に向かっているのか、練習方法はあっているのか、
また基礎練を始めてからの痛みについてなど、現状の把握と軌道修正を目的として参加した。

内容に関しては、もちろん営業妨害になるので詳しくは記載しない。
二日間参加したが、内容は前回と同じことをやると聞いていたので、すでにある情報の整理と、
もう一度内容を把握するのに役立つ。
今回に関しては、自分のクライミング仲間を基礎練いいよと洗脳して参加させたこともあり、
顔見知りがたくさんいる中だった。

特に前回と大きく違ったのは、室岡さんが僕のことをしっかり覚えてくれていたことで、
さらに話を色々振ってくれたりしたことだった。これにはちょっと驚いた。

前回参加したことで、大まかな流れを知っているというアドバンテージのおかげで、
座学の後の実技は戸惑うことなくやれた。
基礎練用に作成された課題を登ることも集中してできた。
これはやはり日頃基礎練をやって、ある程度動きが固まってきているおかげもあるのだろうが、
1つの課題に対して2,3回は登り、考えることができた。
その後、質問タイムや分析時間があり、規定時間後、室岡先生が力つきるか、生徒が泣きを見るかまでの追い込みタイムとなった。
もちろん私は両日共に日をまたぐまでいた。

2日間の中でハイライトは、小指の筋肉の話で、棒を使ったトレーニングがあった。
で、そこでなぜか長い角材が出てきたのだが、それをなぜか私がやることになり、
「素敵!ポテンシャルがやばい!」と先生に言わせたことだろう。乗せるためのお世辞なのかもしれないが笑

今回は顔と名前を覚えてもらっていたのこともあり、座学中に2日目までにやっておいて欲しいことの指示をされたり、最終日後の個別の会話で色々と相談することもできた。
その中で特に印象だった室岡さんの言葉が
「我々大型は、指の弱さというのがずっとつきまとう」
ということだった。のちにわかったが身長と体重が室岡さんと近い。
私は室岡さんよりも重く、身長も3センチ高く、リーチも長い。
「170を超える人は日本ではどうしても良いトレーニングがしづらくなる」ということも教えてもらった。
そしてリーチがかなり長い私は基礎練をやりまくった方が良いとのことだった。
(無論この先も基礎練を主軸にすることしか考えていない)

自分が「この人から教わりたい」と強く思った人が、体格が近く、悩みもしっかりわかってくれるというのは、これまでのクライミング人生の中で全くなかったこと。個人的にはこれはかなり大きい変化点だ。

現状に関しては、部活道のセッション内であまり突っ込まれることがなかったので、心配だったが、今実施していることや方向性は問題なく、ひたすらに登り込みを継続してほしいとのことだった。
指の力、保持力がまだこれからついてくるはずだから焦らずにとのことだった。
気になっていた腕の痛みに関しては、絞りを意識しているためその痛みが発生しているが、絞りすぎているわけでも無いので、心配ないらしい。
力の抜きどころ、ちょうど良いところがわかれば自ずと抜けるはずだとの言葉もいただいた。

6月に部活道を受けてまだ半年も経っていないので、まだまだこれからというかまだ始まってもいない気もするが、それなりにある程度は成長できている様。
途中嫌になってしまい3週間くらいグラニットに行くのをやめたが、その後最低でも週1、最高で週2回、2時間しっかり登りこむということをしている。

これからさらに岩のシーズンにもなるところがあるが、しばらくは岩にいく頻度を減らし、
もっと登り込みの時間を作りたいと思う。
あと2年半、自分の中で目標としているグレードが登れる様に継続していく。